Sonny Greenwich and Ed Bickert, Days Gone By (2000)


1 With A Song In My Heart
2 I Remember You
3 Lily
4 Nica's Dream
5 I'll Take Romance
6 Oleo
7 I Know Why
8 Gittar Blues


 2日連続でSonnyが並んでしまった。ジャズミュージシャンでソニーといえば、ロリンズ、日本ではやけに人気のあるクラーク、それにソニー・クリスというアルト奏者もいる。しかしこのギタリスト、ソニー・グリーンウィッチを知っている人はなかなかのジャズ通ではないだろうか。ジャレットを輩出したことでも名高いCharles Lloydのバンドで60年代に頭角を現したカナダのギタリストで、トロントでマイルスとも共演している。
 手に入りやすいレコードでは(どういう経緯かはよくわからないが)BluenoteレーベルでHank MobleyのThird-Sessionに参加しているし、あとはカナダ滞在中のPaul Desmondのバンドにいた。
 このアルバム自体は、カナダ人ジャズミュージシャンが仲間内で集まって録音したもので、発売するつもりもなく眠っていたテープのようだ。ベースとドラムはJim Hallのサイドを務めたDon ThompsonとTery Clark。主にリズム担当の共演ギタリストEd BickertはJim Hallの後任としてデズモンドのバンドで弾いている。
 というわけで、人選を見れば明らかなようにとにかく良い。特にNica's Dreamなんて10分もあるのに飽きない。知られざる名曲 I Know Whyも素晴らしい。

 ところで、Greenwichにはやはりカナダ出身のPaul Bleyとの共演もある。この二人は、フリーとバップを奇妙に行ったり来たりしている「なんでもあり」な感じがよく似ている。ジャズ史におけるカナダの位置というのも、そのうちじっくりと考えてみたくなるテーマだ。

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